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肺がんの臨床試験の紹介.

 

がん、特に肺がんでは多くの臨床試験が存在します。自分に適した臨床試験を受けられると、うまく治療できるかもしれません。

現在の治療の中で、安全性や効果の点から最良の治療法を「標準治療」といいます。

新しい薬・新しい治療法・新しい治療法の組み合わせなどが、今までの「標準治療」と比べてどのくらい「安全なのか」「効果があるのか」を調べる研究が、「臨床治験」です。

「標準治療」を行って、うまく治療できなかったり、持病のために「標準治療」が行えない患者さんにとって朗報の治療です。新しいからといって、必ずしも良い結果につながらない可能性もあります。

がんの臨床治験については、国立がん情報センターの「がん情報サービス」の下記のページに詳しい説明があります。

http://ganjoho.jp/public/qa_links/card/clinical_trial.html

ここでは、現在臨床試験に患者さんを募集しているプロトコルを紹介します。

JCOG 1211  
   2015年3月6日

 

 胸部薄切CT所見に基づくすりガラス影優位のcT1N0肺癌に対する区域切除の非ランダム化検証的試験

(目的)術前の胸部薄切(thin section)CT画像に基づく、すりガラス影優位のcT1N0肺癌に対する区域切除の有用性を検証する

(治療)区域切除とリンパ節郭清(ND1b以上)を行う。

(予定登録数)予定登録患者数:390人、登録期間:4年

JCOG 1210 /
WJOG 7813L 
       2015年8月1日

高齢者進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対するドセタキセル単剤療法とカルボプラチン・ペメトレキセド併用後ペメトレキセド維持療法のランダム化比較第III相試験

(目的)高齢者進行非扁平上皮非小細胞肺癌に対するカルボプラチン・ペメトレキセド併用後ペメトレキセド維持療法の臨床的有用性を標準治療であるドセタキセル単剤投与とのランダム化比較にて評価する。

(治療)

A群:ドセタキセル単剤療法

ドセタキセル:60 mg/m2、day 1:3 週毎

B群:カルボプラチン・ペメトレキセド併用後ペメトレキセド維持療法

カルボプラチン:AUC 5

ペメトレキセド:500 mg/m2、day1:3週毎×4コース

ペメトレキセド維持療法(CR、PR、SDの場合)

ペメトレキセド:500 mg/m2、day1:3週毎

(予定登録数)予定登録患者数:430人、登録期間:4年

JCOG 1205/1206  
   2014年4月11日

高悪性度神経内分泌肺癌完全切除例に対するイリノテカン+シスプラチン療法とエトポシド+シスプラチン療法のランダム化比較試験

(目的)完全切除された、病理病期I-IIIA期の高悪性度神経内分泌肺癌(小細胞肺癌、または大細胞神経内分泌肺癌)患者を対象として、イリノテカン+シスプラチン併用療法を試験治療とし、標準治療であるエトポシド+シスプラチン併用療法に対する優越性をランダム化比較第III相試験にて検証する。

(予定登録数)予定登録患者数:220人、登録期間:6年

JCOG 1201
  
2014年6月5日

高齢者進展型小細胞肺がんに対するカルボプラチン+エトポシド併用療法(CE療法)とカルボプラチン+イリノテカン併用療法(CI療法)のランダム化比較第II/III相試験

(目的)

高齢者進展型小細胞肺癌(ED-SCLC)に対し、カルボプラチンとイリノテカン併用化学療法(CI療法)の有用性を、標準治療であるカルボプラチンとエトポシド併用化学療法(CE療法)を対照とした第II/III相ランダム化比較試験において検証する。

(予定登録数)予定登録患者数:370人、登録期間:5年

WJOG8114LTR

WJOG7512L

化学療法未施行IIIB/IV期・術後再発肺扁平上皮癌に対するCBDCA+TS-1併用療法後のTS-1維持療法の無作為化第Ⅲ相試験

(予定登録数)予定登録患者数:200人、登録期間:2013年5月13日~2016年5月12日

EGFR遺伝子変異陽性・進行再発肺腺癌に対するアファチニブ療法における、digital PCR法を用いたバイオマーカー研究(第II相試験)

(予定登録数)予定登録患者数:55人、登録期間:2015年2月20日~2017年2月28日

WJOG7112G

フッ化ピリミジン系薬剤、プラチナ系薬剤、trastuzumabに不応となった進行・再発HER2陽性胃癌・食道胃接合部癌に対するweekly paclitaxel + trastuzumab併用療法vs. weekly paclitaxel療法のランダム化第Ⅱ相試験

(予定登録数)予定登録患者数:90人、登録期間:2012年12月3日~2016年12月2日

WJOG5610L

上皮成長因子受容体遺伝子変異(Exon 19 deletionまたはExon 21 point mutation)がない、または不明である非扁平上皮非小細胞肺がんに対するカルボプラチン+ペメトレキセド+ベバシズマブ併用療法施行後、維持療法と して、ペメトレキセド+ベバシズマブ併用療法をベバシズマブ単剤と比較する第Ⅲ相臨床試験

(予定登録数)予定登録患者数:620人、登録期間:2010年9月6日~2015年9月5日

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